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法人向けレンタルサーバーの比較ポイント: セキュリティと稼働率

CPI、GMOクラウド、エックスサーバービジネスを SLA とセキュリティで比較します。

法人がレンタルサーバーを選ぶ際の前提

法人用途のレンタルサーバーでは、個人利用と比べて稼働率保証 (SLA)、セキュリティ認証、経理処理への対応、災害時の事業継続性 (BCP) が重視される。 コーポレートサイトの停止は信用問題に直結し、セキュリティ事故は損害賠償や行政対応につながりかねない。

この記事では CPI、GMO クラウド iCLUSTA+、エックスサーバービジネスの 3 サービスを対象に、法人が確認すべきポイントを整理する。

比較表

項目CPIPRGMO クラウド iCLUSTA+PRエックスサーバービジネスPR
SLA公式サイトで要確認稼働率 100% 保証 (2024 年 2 月実績達成)公式サイトで要確認
セキュリティKDDI グループ運営、官公庁・教育機関での採用実績独自 SSL 年 6,600 円相当を永久無償提供セキュリティ診断付き
バックアップ世代数自動バックアップ 30 世代リストア可能公式サイトで要確認自動バックアップ対応
メール東西冗長化メールシステム、ドメインごとの負荷平準化メールアカウント無制限メールアカウント無制限
経理対応公式サイトで要確認適格請求書・領収書発行対応公式サイトで要確認
サポート体制法人向け専用サポート電話サポート付き (最安プランから)設定代行サービスあり
月額料金 (税込)公式サイトで要確認1,130 円から公式サイトで要確認

料金はキャンペーンや契約期間で変動するため、詳細は各社公式ページで確認する必要がある。

各サービスの概要

CPIPR

CPI は KDDI グループが運営するレンタルサーバーサービスで、官公庁や教育機関の大規模サイトでの採用実績がある。 通信事業者グループのインフラを活用しており、ネットワークの安定性に強みを持つ。

バックアップは自動で取得され、最大 30 世代までリストアが可能である。 30 世代のバックアップがあれば、1 日 1 回のバックアップとして約 1 か月分のデータを保持できる計算になる。 ファイルの誤削除やサイト改ざんが発生した場合でも、問題発生前の状態に戻せる可能性が高い。

メールシステムは東西の拠点で冗長化されている。 一方の拠点で障害が発生しても、もう一方の拠点でメールサービスを維持できる構成である。 また、ドメインごとに負荷を平準化する仕組みが導入されており、特定ドメインへのメール集中が他のドメインに影響しにくい設計となっている。

GMO クラウド iCLUSTA+PR

GMO クラウド iCLUSTA+ は、東証プライム上場企業が 28 年にわたって運用しているサービスである。 SLA で稼働率 100% を保証しており、2024 年 2 月には実際にこの稼働率を達成したと公表している。

月額 1,130 円 (税込) からの最安プランでも電話サポートが含まれており、法人の担当者がメールの返信を待たずに問い合わせできる。 CMS は WordPress と Movable Type の両方に対応しており、Movable Type は商用ライセンスが付属する。

独自 SSL は年額換算で 6,600 円相当の証明書が永久無償で利用できる。 SSL 証明書のコストは年単位で発生するため、長期運用ではこの無償提供による費用削減が積み上がる。

経理処理の面では、適格請求書 (インボイス) と領収書の発行に対応している。 インボイス制度に対応した請求書が発行されるため、仕入税額控除の適用を受ける法人にとって事務手続きの負担が少ない。

30 日間の返金保証があるため、実際の使い勝手を確認してから本契約に移行できる。

エックスサーバービジネスPR

エックスサーバービジネスは、個人向けで実績のあるエックスサーバーの法人向けサービスである。 ハードウェアには第 5 世代 AMD EPYC プロセッサとオール NVMe SSD を採用しており、処理速度を重視した構成になっている。

設定代行サービスが付属しているため、社内にサーバー管理の専任者がいない場合でもサーバーの初期設定や移行作業を依頼できる。 セキュリティ診断も付帯しており、脆弱性の有無を外部から確認してもらえる。

マルチドメインとメールアカウントはいずれも無制限で、複数のドメインやメールアドレスを追加費用なしで運用できる。 グループ会社や部門ごとにドメインを分ける運用にも対応しやすい。

法人が確認すべきポイント

稼働率保証 (SLA)

SLA (Service Level Agreement) は、サービス提供者がサーバーの稼働率を保証する契約条項である。 稼働率 99.99% と 99.9% では年間のダウンタイムに約 8 時間の差がある (99.99% は年間約 53 分、99.9% は年間約 8 時間 46 分)。

GMO クラウド iCLUSTA+ は稼働率 100% を SLA として掲げている。 100% 保証を達成できなかった場合の補償内容は契約条件によるため、具体的な補償範囲は契約前に確認する必要がある。

CPI とエックスサーバービジネスの SLA 条件についても、契約前に公式ページで確認しておくべきである。

SLA を評価する際には、稼働率の数値だけでなく、計測方法 (ネットワーク稼働率なのかサーバー応答率なのか)、計画メンテナンスの扱い、SLA 未達時の補償内容 (返金率やクレジット付与) も確認するとよい。

セキュリティ認証と対策

法人がサーバーを選定する際には、サーバー事業者が取得しているセキュリティ認証も判断材料になる。 ISMS (ISO/IEC 27001) やプライバシーマークなどの第三者認証を取得している事業者は、情報セキュリティ管理体制が一定の基準を満たしていると判断できる。

CPI は KDDI グループの一員として、通信事業者レベルのセキュリティ基準で運用されている。 官公庁や教育機関での採用実績があることは、セキュリティ要件の厳しい組織の調達基準をクリアしていることを意味する。

エックスサーバービジネスにはセキュリティ診断が付帯しており、外部の専門機関がサーバーの脆弱性を定期的にチェックする。

GMO クラウド iCLUSTA+ は独自 SSL を無償提供しており、全サイトの HTTPS 化を追加費用なしで実現できる。

各社がどのセキュリティ認証を取得しているかは、公式ページの「セキュリティ」や「会社情報」のセクションで確認できる。

経理処理への対応

法人契約では、経理部門が処理しやすい請求書・領収書の発行体制が求められる。 2023 年 10 月に施行されたインボイス制度 (適格請求書等保存方式) により、仕入税額控除の適用には適格請求書の保存が必要になった。

GMO クラウド iCLUSTA+ は適格請求書と領収書の発行に対応しており、インボイス制度への準拠を明示している。 CPI とエックスサーバービジネスについても対応状況を公式ページで確認しておくとよい。

また、年払い・月払いの選択肢や、請求書の送付方法 (郵送・PDF) も経理担当者にとっては実務上の確認事項になる。 口座振替、クレジットカード、銀行振込など対応している支払い方法も事前に確認しておくと、社内の支払いフローに合わせやすい。

BCP と災害対策

法人のサーバー選定では、データセンターの立地や冗長構成も確認項目になる。 日本国内のデータセンターは地震リスクを考慮して、耐震・免震構造を採用しているケースが多い。

CPI のメールシステムは東西冗長化されており、一方の拠点が被災しても他方でメールサービスを継続できる構成である。 Web サーバーの冗長構成については別途確認が必要だが、メールの事業継続性は確保されている。

BCP の観点では以下の項目を契約前に確認しておくとよい。

データセンターの所在地域と耐震等級。 バックアップデータの保管場所 (本番環境と同一拠点か、遠隔地に分散しているか)。 障害発生時の通知手段と復旧目標時間 (RTO)。 過去の大規模障害の発生頻度と復旧実績。

CPI は 30 世代のバックアップを保持しているため、データ復旧の選択肢が広い。 GMO クラウド iCLUSTA+ は稼働率 100% 保証を掲げており、冗長構成の詳細は公式ページで公開されている。 エックスサーバービジネスはオール NVMe 構成で RAID による冗長化を実施している。

まとめ

法人向けレンタルサーバーの選定では、稼働率保証・セキュリティ対策・バックアップ体制・経理処理対応・BCP の 5 つの観点が重要になる。

CPI は KDDI グループ運営の信頼性と 30 世代バックアップ、東西冗長化メールが特徴である。 GMO クラウド iCLUSTA+ は稼働率 100% 保証と月額 1,130 円からの価格帯、インボイス対応が特徴である。 エックスサーバービジネスは設定代行・セキュリティ診断付きで、サーバー管理の専任者がいない法人でも運用しやすい構成になっている。

法人の場合は複数年にわたる契約になることが多いため、短期的な価格だけでなく、サポート品質や障害時の対応力も含めて総合的に判断する必要がある。 各社の公式ページで最新の料金プランと機能を確認してください。

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本記事は比較前の確認観点を整理するもので、稼働率の保証や特定サービスの推奨ではありません。契約前には、必ず各サービスの公式情報を確認してください。

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